四国路をつなぐエックスハイウェイ
− エックスハイウェイ交流連絡会−
 
         
   
【戻る】
   
     
  平成12年3月に徳島自動車道井川池田IC〜川之江東JCT間延長21.5kmが開通したことにより、四国4県都がエックス型の高速道路で直結された。四国が高速道路ネットワーク時代を迎えることを契機として、四国4県は共同で四国における交流・連携の促進を図る諸方策を検討し、諸事業の実施を図り、四国の地域交流・連携・生活化を進めている。
 この構想は平成11年7月の四国開発幹線自動車道建設期成同盟会(会長・橋本大二郎高知県知事)の席上4県知事の賛同のもとに端を発し、「いわゆる国が作った四国開発計画ではなく、これからは四国はひとつという意識のもとに、四国全体の活性化の方策を考えていこう。あるものを活用してそれを県としてだけではなく、四国職員プロジェクト、エックスハイウェイ交流連絡会の中で手掛けていく。」と言うものである。
 エックスハイウェイ交流連絡会の構成は四国4県、建設省四国地方建設局、四国経済連合会、JH四国支社からなり、発足後の主な活動内容は次の通りである。

(平成11年度)

@愛称・シンボルマークの制定
・ 四国の高速道路ネットワークの愛称を「エックスハイウェイ」とし、シンボルマーク
  を制定し、構成組織で共通使用していく。

A四国4県知事によるシンポジウム
・ 「エックスハイウェイ時代を向けた21世紀の新四国創造」
・ 平成12年1月 愛媛県川之江市で開催
・ NHK衛星第一[BSフォーラム」で全国放送(平成12年3月)

Bテレビ番組「エックスハイウェイの旅」
・ 平成11年10月から、毎週1回5分間のエックスハイウェイを使った
  週末の観光スポット紹介番組を放映

Cエックスハイウェイ記念ハイウェイチケットの発行・ エックスハイウェイの
  開通を記念して、 沿線の様々な優待券のついたハイウェイチケットを発行

Dレシピコンテスト
・ 四国4県で採れる食材を使用したサービスエリアのレストランメニューを募集
・ 受賞作品は、SAのメニューとする。

(平成12年度)

@テレビ番組「エックスハイウェイの旅」
・ 「エックスハイウェイの旅」を12年度も継続放映する。

Aチケットラリー
・ 四国の高速道路の領収書3千円分を一口に応募していただいた方に、
 抽選で四国の特産品をプレゼントする。

B関西圏での観光PR
・ JH関西支社のお客様感謝デイに参加して四国の観光をPR

 本誌では、この1年間で●JH東海北陸道「富山〜岐阜」ルートの建設と並行して、計画され設立された「南砺広域連合」●JH北関東自動車道により発足したNPO「北関東300人交流会」●JH上信越自動車道を中心として長野・みゆき野(飯山市周辺)・新井・上越の4つの青年会議所が発足した「RINX−4」等JHの高速道路の建設・供用により発足したそれぞれ特色の有る地域連携のケースを取材してきたが、これらの地域連携の形態が民間主導色が強かったのに対して、この四国4県が中心になって発足したエックスハイウェイ交流連絡会のケースは地方行政主導のもと四国全土しいては3本の本四架橋と一体となって、近畿・中国の経済・文化圏をも見据えたダイナミックな地域連携と言える。
 いずれにしても、日本全土に高速道路のネットワーク化が進む今日、高速道路というハードに対し地域がどう連携してこれを利用していくかというソフト面の整備が、今後大きな「21世紀の道づくりのテーマ」のひとつとなっていくであろう。

 

 

   
 
【前へ】 【次へ】 【トップへ】